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考察No.28



久美ちゃん事件の詳細

  • 前回に続き、事件についての内容です。


事件発生:1981年4月29日(水)祝日(昭和天皇誕生日)
被害者:小山田小学校4年の寺島久美ちゃん(当時9歳)



【家族】
久美ちゃんの母親(42)は東京に住んでいた5年前に夫と別れ、4年前に郷里の郡山市に戻り、生活保護を受けながら市営住宅に親子二人で住んでいた。
2年前から内縁の夫(40)が一緒に生活し始め、久美ちゃんがいなくなる3日前から内縁の夫と母親の二人は土木関係の仕事に出かけていた。
久美ちゃんの実父は離婚後東京で暮らしていた。久美ちゃんが行方不明になった翌日に酔って自転車に乗っていて上野警察署員に職務質問を受けたが、その後の足取りはつかめなかった。

【犯人像】
遺体には乱暴された跡がないことや食後1~2時間で殺されたことなどから変質者の犯行という線は薄く、顔見知りの犯行の疑いが強い。
顔見知り線を裏付けるものとして、遺体解剖から激しく抵抗した跡が見られなかったこと、胃の内容物は米飯、キュウリ、トマトだった。
事件当日の久美ちゃんの朝食はハンバーグ、白菜とたまごの味噌汁、たくあん、かぶのため、遺体の内容物は昼食か夕食にとったものと考えられる。

【謎】
母親の話では、久美ちゃんが家を出た時の服装は青の長袖の体操着に同色の両脇に白いラインが入っている半ズボン姿だった。目撃者も同じような証言だった。
ところが、久美ちゃんの遺体の着衣は母親のおさがりの紺地に赤と緑のチェックのスカートだった。
久美ちゃんが遊んでいるうちスカートに着替えたことは十分に考えられるが半ズボンは自宅から見つかっておらず、どこに消えたのかわかっていない。
久美ちゃんが所持していたアニメのビニール製のがま口財布などの遺留品が消えていた。
母親は事件当日朝、昼食のパン代として200円を渡し、久美ちゃんはこのお金を財布に入れていた。
このほか貯金箱から400円が引き出されていた。

【死因】
久美ちゃんの遺体は腐敗が激しくなかなか死因を特定出来なかった。
右臀部、両膝に軽い皮下出血が見受けられるが死因に至らず。
骨折、内臓の損傷はなし。
外陰部の損傷はなし。
一部白骨化し、蚕食もあり、土中にあったことから明確ではないが、死後20日前後とみられている。
病変は見受けられない。
捜査本部はシンナー、ボンド、などの薬物で殺害された疑いもあるとみて、シンナー常習者の洗い出しも行った。
実際に久美ちゃんの自宅周辺にはシンナーを吸う不良グループが日常的に出入りしていたことが、近所の人たちの話で確認されていた。
最終的に警察は窒息が死因であるとほぼ断定した。

【動機】
遺体に乱暴された跡がないことなどから変質者が犯人という説は薄れたが、とするとなぜ何の罪もない女の子が殺害されたかという疑問が出てくる。
痴情、怨恨、金銭関係などで久美ちゃんが犠牲になった可能性は極めて少なく、殺害された理由が見当たらない。

【現場】
死体発見現場は久美ちゃんの自宅から12キロで、短時間で死体を隠す場所としてはもってこいの場所だった。
付近には人家が全くなく、人目につきにくい。その点、土地勘のある者の犯行が浮かんでくる。
しかも、死体発見現場は県道から林道を約300メートル入った土砂採取場の近くで、関係者以外の人が行くことはまずない。
現場検証で死体の周辺にはスコップで土を掘った跡が見つかり、犯人はスコップを用意して死体に土をかけたものと断定。

【青い車】
捜査本部が死体発見現場周辺の聞き込み捜査で、久美ちゃん不明当日午後3時頃に山砂の採取状況を見ようと現場付近まで来た工事業者の男性が不審な青い車を目撃していたことがわかった。
男性は県道沿いから山砂採取場を見たところ、人影はなかったが明るい青い乗用車が止まっていた。当時は「採取業者の車だろう」と気にもかけなかったという。

【難航】
警察は懸命な捜査をしたが犯人と結びつく有力な手掛かりは得られなかった。
警察は改めて母親や内縁の夫、それに叔父夫婦から詳しい事情を聴き、当時の服装や所持品などに記憶違いがなかったかを聴く一方、久美ちゃんの日頃の生活態度、失踪当日のもよう、交友関係などを再チェックするために事情聴取を行った。
また、捜査本部の聞き込みで噂のまた聞きのような怪情報が多かった。舞い込んで来る情報の裏付け捜査を進めていくと、不確かな話が目立った。

【時効】
事件から5年後の1986年に捜査本部が解散。その後は専従体制で地道な捜査が行われていた。
しかし、情報が少なく難航。犯罪が広域化、多様化していたことも影響したのか、1996年4月29日午前0時で15年の時効が成立した。
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コメント

たまたまこの記事を見つけました。
私よりすこし上の世代なためリアルタイムでは知りませんが中学時代には小山田小出身が多い中学だったので、事件のことは知っていました。
小山田小体育館の人形の影の噂とか……
そのくらい身近で起きた事件でした。

この記事を読んでいて怖い想像をしてしまいました。
先日見たドラマで30年近く未解決の誘拐殺人事件の犯人が母親と祖父だった……というもので、そのドラマの影響だとおもうのですが……。
犯人は母親と内縁の夫ではないのかと思ってしまいました。
今だったら真っ先に疑われる立場だと思うけど当時は虐待に対して社会は無関心だったし、親が子供を……なんてことは考えられなかったと思います。
でも……。
何故内縁のまま2年間も一緒に暮らしていたのか……。
結婚したら生活保護が受けられないから?
娘から結婚を反対されていたから?
娘がいる間は籍を入れたくなかったから?
普通に考えれば、小学生の子供がいたら籍を入れた方がいいはずです。それを籍を入れずに同居する……今の時代でもあまりいい印象ではないです。
結婚したいのに、男性が親にはなりたくないというから子供が邪魔だった……なんて理由で虐待する親をたくさんニュースで見ます。昔もそんな親はいたのではないでしょうか。
もしかしたら、被害者はいつも一人で遊んでいたのではないか……
それは家に居られないからだったのかも……。
行方不明になった時間なんて防犯カメラのない時代です。親がなんとでも答えられます。顔を知っている子供たちの証言は本当だと思うけど、顔を知らないただ女の子を見ただけの証言は信憑性がないと思うので、夕方までは外で遊んでいたのでしょうがそのあと帰宅して着替えてご飯食べて……の可能性はあると思いました。
土に埋めてしまえば発見までの時間稼ぎはできますし、身体に傷があっても分からなくなってると日常的に虐待されていたとしても誰も気付かない……

なんて怖いことを考えてしまいました。

失礼しました。

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。

久美ちゃんは現在の業務スーパー大槻店のすぐ近くに住んでおりました。
自宅から東へ約12キロ離れた郡山市中田町の山林で白骨化した遺体で見つかりました。
警察の調べで、死因は窒息死。乱暴された形跡はなく、顔見知りの犯行の線で捜査をしましたが、結局手掛かりなく、1996年4月29日に時効となってしまいました。
これは、あくまで私の予想ですが、母親は外国人に見えました。その根拠は、顔が中国系でしたし、名がカタカナで特徴的でした。
外国人だからどうこうっていうわけでもないのですが。
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