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阿武隈川のワニ騒動(No.153)


阿武隈川のワニ騒動


  • 1998年8月19日、福島県二本松市を流れる阿武隈川でワニとみられる生物の目撃情報があった。
    阿武隈川ワニ騒動


    【目撃】
    1998年(平成10年)8月19日午後7時ごろ、二本松署に二本松市上竹の会社員Aさん(19)から「市内の阿武隈川で体長2メートルほどのワニを見た」と通報があった。同署は翌20日朝から地元消防団員ら約70人と川岸を捜索、県警ヘリも出動し、陸と空からの大捕獲作戦を繰り広げるとともに、現場付近や川沿いの住民に注意を呼び掛けた。


    【捜索】
    騒ぎの発端はAさんが19日夜、自宅近くの阿武隈川の高田橋下流約100メートルの砂利採石場所で、川からワニが姿を現し、近くに置いてあったボートに這い上がるのを目撃。驚いて二本松署に通報した。同署は翌20日午前8時半から県警ヘリの応援を得て、現場付近で捜索を開始。午前11時半ごろ、県警ヘリのパイロットから「高田橋の上流約400メートルの地点からワニらしき黒い物体が川を横切り、岸に上がろうとしているのを見たが、見失った」という連絡が入った。同署は市や消防団、建設省福島工事事務所郡山出張所、県北保健所などの関係機関からも応援を要請し、約70人の態勢で高田橋付近の約1キロの間を草の根をかきわけて捜した。
    ワニ騒動

    署員や消防団員らは雑木や雑草が生い茂る川岸を見回るとともに、ボートを出して川面からも捕獲に乗り出した。しかし、ワニを見つけることはできず、午後4時40分で捜索を打ち切った。午後7時15分ごろ、署員が第1発見者のAさんから再度、ワニを目撃した状況の確認のため、ワニを見たという場所に案内してもらったところ、20~30メートル離れた岸辺に爬虫類と見られる大きな生物が、水面から出たり潜ったりしているのを目撃した。署員は写真撮影もしたが、ストロボの光が届かず写っていなかったという。


    【捕獲作戦】
    二本松署は21日も午前9時から、目撃地点の高田橋付近を中心に捜索した。捜索は署員と地元消防団員、市、保健所職員ら約100人態勢で行い、県警ヘリも出動した。この結果、同署は広範囲な阿武隈川で人海戦術による捜索活動は困難と判断し、午前中で捜索を打ち切った。同署は関係機関と協議し、生物が何であるか確認するため、エサで生物をおびき寄せる捕獲作戦に変更し、最初の目撃地点近くの水面に鶏の生肉をぶらさげた。


    【空振り】
    二本松署は21日夜から水面に鶏肉をぶらさげ、生物をおびき寄せる作戦を行ったが、22日夜までに成果はなかった。22日は朝と夜に署員が現場を見回ったが、鶏肉が食べられた様子はなく、生物を確認することもできなかった。その後、同署は住民や釣り人らに注意を呼び掛けながら、定期的に現場付近を見回ったが、結局ワニらしい生物の発見には至らず、目撃談もプッツリ途絶え、正体は把握できなかった。


    【以前から】
    近所の住民によると「4ヶ月くらい前から、子供たちの間で川にワニがいると、話題になっていた」という。現場近くには川魚や水鳥が多く生息しており、ワニのエサは豊富とみられる。こうした状況から、現場付近にワニらしい生物がいることは間違いないことが判明している。


    【ペット】
    日本には野生のワニは生息していないが、中南米産のメガネカイマンというワニがペットとして日本に輸入され、よく飼われているという。このワニは淡水にすみ、大きいものでは体長が2メートル近くになる。ワニをペットにする場合、県の条例で知事の許可が必要で、逃走時には警察などへの通報が義務づけられている。二本松署管内ではこれまで、ワニのペット登録はなく、逃走の情報も寄せられていない、という。


    【見間違い】
    警察関係者や現場付近の住民からは「ほんとにワニなの」という疑問の声もあった。他県ではあるが、実際にスッポンやアリゲーターガーをワニと見間違えたケースもあり、本件もその可能性が指摘された。


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